日本の伝統と現代デザインが融合した家具「Shade」

デザイナーYuto Hiramatsuによる和紙を活用したパーティションシェルフ

日本の伝統的な障子をベースにした家具「Shade」は、木製フレームと和紙を組み合わせた新感覚のパーティションシェルフです。素材の繊細さが空間に心地よい緊張感と温もりを生み出し、和紙の透け感を楽しむことができます。

「Shade」は、軽くて柔らかい杉の木と薄くて強い和紙を使用したユニークな家具です。和紙は木製フレームに貼られ、その透け感を通して物の影を楽しむことができます。また、異なる種類の和紙に変えることで、シェルフの外観を変えることも可能です。和紙を使用することで、他の素材では生み出せない雰囲気を醸し出します。

シェルフの木製フレームと側面パネルは直線的な木目で作られ、上部パネルは節のある木目で作られています。接合面には木製のダボを使用しています。これらの技術仕様により、シェルフは一体感のあるデザインとなっています。

このプロジェクトは2019年4月に日本で開始され、2021年12月に完成しました。杉の木は柔らかく、傷つきやすいため家具にはあまり使用されませんが、このシェルフでは主要な素材として使用されています。杉の木と和紙を組み合わせることで、日本に豊富にある杉の木を使用する価値を見出しました。

和紙を取り替える際に木製フレームが膨張や収縮により歪む問題がありましたが、特殊な型を作ることで解決しました。障子に使用されない種類の和紙を試しましたが、ほとんどの和紙が貼り付けられ、異なる種類の紙を楽しむことができました。

このデザインは、2022年にA' Furniture Design Awardのブロンズ賞を受賞しました。この賞は、経験と創造性を証明し、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んだ優れたデザインに授与されます。これらは強い技術的および創造的なスキルを示し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にすることを評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Yuto Hiramatsu
画像クレジット: Image #1 Designer Yuto Hiramatsu, Front view of shelf, Year 2020 Image #2 Designer Yuto Hiramatsu, Wooden frame, Washi and special formwork, Year 2020 Image #3 Designer Yuto Hiramatsu, In use (with shadow emerging), Year 2020 Image #4 Designer Yuto Hiramatsu, Washi being pasted on a wooden frame, Year 2020 Image #5 Designer Yuto Hiramatsu, Finished applying Washi paper to a wooden frame, Year 2020
プロジェクトチームのメンバー: Yuto Hiramatsu
プロジェクト名: Shade
プロジェクトのクライアント: Yuto Hiramatsu


Shade IMG #2
Shade IMG #3
Shade IMG #4
Shade IMG #5
Shade IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む